統計検定2級のCBT試験とは? 受験して感じた難易度の違いについて

勉強法

統計検定2級には、CBT方式っていうのがあるの?
普通の試験と何が違うの?

2021年に統計検定2級を CBT 方式で受験して合格しました。

本記事では、CBT 方式が従来の会場試験と何が違うのかについて説明します。

また、実際に CBT 方式で受験してみて感じた、試験内容や難易度についても解説しています。

CBT試験とは?(日程・受験料・合格点)

統計検定2級の試験方式には、会場方式と、CBT方式の2種類があります。

CBT方式はパソコンのモニターに回答する方式で、
会場方式とは以下の点で異なります。

CBT方式会場試験
試験地全国の貸会議室受験者が多い都市
日程通年6月と11月
受験料7000円5000円
合格点60点70点

CBT方式の最大のメリットは、試験地と日程が自由に選べることです。

特に、地方に住んでいる方は受験するためだけに移動時間を取られるのはもったいないので、
全国で受けられるメリットは大きいです。

僕の場合、CBT 方式で受験することを決めた理由は、日程の調整がつけやすいことです。

基本的には1週間のうち数回は開催されているので、
自分の予定に合わせやすいです。

その他の特徴として、CBT 方式は合格点が60点会場試験では70点)となっていることが挙げられます。
魅力的に見えますが、難易度はやや高い(後述)と感じたので実質的には差はありません。

その他、実際に受験して感じたことは以下の2点です。

  • 試験中に生活音があるので集中力が必要
  • 配布される筆記用具が水性ペン

それぞれ詳しく説明します。

CBTの注意点1.試験中の音に対する集中力が必要

統計検定2級の CBT 試験は会議室で行われ、
統計検定以外の受験者もいます。

僕が受験したときは、統計検定の受験者は僕1人だけで、
別試験の受験者が3人いました。

当然、開始時間・終了時間が違うので、入退室や試験官の説明による音が発生します。

まわりが気になってしまうと集中力が切れてしまいますので、
静かな環境でないと落ち着かない方は、公共のスペースで勉強して慣れておく必要があります。

CBTの注意点2.配布される筆記用具に対する慣れ

試験するとき、自分で持ち込めるのは電卓だけで、
計算用紙・筆記用具・数表(正規分布表など)は試験官から渡されます。

僕が受験したときは、計算用として、ラミネート紙2枚と水性ペンが渡されました。

かなり意外な組み合わせだったので、動揺したのを覚えています。

水性ペンは細い字を書くことができず、服につかないように気をつかったので、
自宅で過去問を解いたときよりも時間がかかりました。

予想外のことに対処できるように、過去問は時間が余るくらいが良いです。

そのためには、CBT 方式の難易度を知っておくと気持ちが楽になるので、
次節で CBT 方式の試験内容と難易度について説明します。

過去問との試験内容・難易度の違い

CBT 方式の難易度は過去問と同じくらいと思っていましたが、
実際には過去問よりもやや難しかったです。

その理由は次の2点あります。

  • 直近の過去問と出題内容が少し異なること
  • 読解力が必要になる問題が多いこと

それぞれについて、受験したときに感じたことを解説します。

過去問との違い1.試験内容

CBT 方式では、システム上にストックされた問題群の中から、ランダムに選ばれます。

そのため、昔の統計検定2級の問題に似たものも出題されます。

僕は、確率の問題が多い印象を受けました。

統計学の基本を理解できている方であれば難しくはないですが、
直近の過去問の対策を中心に勉強していた場合は厳しいです。

過去問だけでなく、標準的な問題集も1冊仕上げておくことをおすすめします。

過去問との違い2.読解力

CBT 方式では、試験内容に加えて読解力が求められる問題が多くありました。

どういうことかというと、計算自体は中学生でもできますが、
問題文が長くて情報を読みとるのが大変な問題がありました。

読解力はすぐに身につくものではないので対策は難しいですが、
過去問を多く解いていれば慣れてきます。

CBT 方式の難易度のまとめ

まとめると、CBT 方式は会場試験と比べてやや難しいです。
その理由は、

  • 直近の過去問と内容が異なる
  • 読解力が必要

の2つあります。

…といっても特別な対策が必要なわけではなく、
教科書・過去問の内容が理解できれば十分に合格できる試験です。

また、CBT 方式の合格点は60点で、会場方式の合格点が70点であることを
踏まえると、実質的な差はありません。

具体的な勉強方法に関しては、下記の記事で解説していますので、参考にしてください。

全体のまとめ

本記事では、統計検定2級の CBT 方式が、会場試験とどう違うのかを解説しました。

CBT 方式のメリットは、

  • 日程と試験地に融通がきく
  • 合格点が会場方式と比べて低い

ことです。
反対にデメリットとしては、

  • 試験場所によって周囲環境が違う
  • 読解力が必要でやや難しい

が挙げられます。

僕は、日程を調整しやすいメリットが大きいので、
CBT 方式で受験して良かったと感じています。

タイトルとURLをコピーしました